南アフリカ BSTカーボンホイール工場訪問

2011年4月5日、マジカルレーシングの蛭田社長が南アフリカ、
ヨハネスブルグ近郊にあるBlack Stone Tek社とBSTカーボンホイールのファクトリーを訪問しました。
BSTカーボンホイールがどのような工程で製造されるのかをレポートしたいと思います。

左より営業担当のChantal、社長のGary、マネージメントのTerryの皆さんが蛭田社長を迎えてくれました。

Black Stone Tek社の近くには、かつてはF1が開催され、現在でもワールドスーパーバイクが開催されるキャラミ・サーキットがあります。クラッシックなマウンテン・テクニカルコース。

材料はイングランドのACG(アドバンス・コンポジット・グループ)からクール便でBST専用ナノカーボンブレンドの特殊なエポキシ樹脂をプリプレグにして入庫。

ホイールは、専門のスタッフにより手貼りされています。

ホイールの型へのレイアップはすべて手貼り。手順を踏んで一気にワンピースに貼りこむ、ワンピース・モノコック構造になっています。

貼り上げたホイールは、ひとつづつ丁寧にバギングし、バキュームをかけてオートクレーブに入れる前工程を仕上げる。

それぞれのホイールには、すべての作業履歴工程チェック表が常に付いている。(飛行機の部品製作と同じ基準)

オートクレーブの中へ入れる。オートクレーブ内は圧力・温度センサーが多数設置されている。

バリが出ている脱型した状態。

粗取り自動旋盤でプログラム通り切削し、バリ等を取り除きます。

マシーンで粗取りグラインドした後はスタッフの手でサンディング。表面の塗装ののりを浴するためにアシ付けを行います。

自動旋盤~仕上げの後、ハブの組み立てを待つカーボンホイール。

BSTホイールはすべて、一度タイヤを組込みエア漏れ、軸振れ等のチェックの後出荷される。(全数検品)

UVカット・ウレタン塗装は最終工程。専用ブースで作業する。

マジカルレーシングのためのストックヤードはNCR,Nortonの隣。

製造ラインにあるBSTホイール。いよいよ出荷梱包待ちの状態受注時から生産、集荷に至るまで、ずっと検査書類でチェック、工程管理されている。

こちらはDUCATIモンスター用のカーボンサブフレ-ム。

型へのレイアップはすべて手貼り。

各車種ごとに整然と管理されるハブ。

NCR向けのフェンダー類を確認する蛭田社長。

JWL認証テストは破壊試験機器で行います。

厳しい試験をクリアしたホイール。お疲れ様。

カーボンタンクもサイドインパクトテスト済み。KTMのタンクだけど・・・BST製です。

© 2024 MagicalRacing